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軽微な日常

警備員の日常から、思うこと、気になったことなど、いろいろ綴っていきたいと思います。よろしくお願いします!

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「本当に財産くれるの?」その4

ようやくトイレから出てきたお婆さん 再びお話が始まる・・・ ウソかホントか分からないけど、どうやらこのお婆さん、この近くの土地をかなり持っているらしい 登記名義はすべて自分だと言っている その財産の相続権は、自分には子供がいなくて、弟にあると…

「本当に財産くれるの?」その3

それから、しばらくお婆さんと警察が話し合い、どんな結論に至ったかは分からないが、 「じゃあ、我々は帰りますので」 と言われ、警察は立ち去った 「お疲れ様でしたー。ありがとうございました」 うーん・・・でも、お婆さんはまだいる・・・ お婆さんは、…

「本当に財産くれるの?」その2

正月飾りもみかんもばらばらになってしまった (うーん・・・ これは、器物破損の立派な犯罪だよね・・・ やっぱり警察呼ぶしかないか・・・) [ここで、「警備員なら、婆ちゃん連れて警察に連れて行けばいいじゃない?」 と思われた方] 『警備業法 第8条 (…

「本当に財産くれるの?」その1

3年ほど前の1月初め まだ正月気分が抜けないころ 寒くて、ビル風がビュービュー吹き荒れていた日のこと 1Fの不動産の事務所の女性が、警備室へやってきた 「スミマセンが、どうしても正面玄関から座って動かないお婆さんがい るのでなんとかしてください」 と、困…

「ネコも必死なの・・・」その4

とりあえず、捕まえるのではなく、外に追い出せばいいから と2人駆けつける 追う警備員 逃げるネコ(あぁ・・・3匹バラバラだよ・・・) 追う「バタバタ・・・」 逃げる「トトト・・・」 追う「ドタドタ・・・」 逃げる「ポテポテ・・・」 転ぶ「ゴロゴロべ…

「ネコも必死なの・・・」その3

ネコたちには大変申し訳ないが、クレームがでた以上は、駐車場に入れるわけにはいかない その後の確認で、他3台の車のボンネットにもネコの足跡があったからだ 足跡だけならまだしも、爪を研いだ跡なんかついたときには、こちらの管理責任も問われかねない …

「ネコも必死なの・・・」その2

まずは、監視カメラチェック!! 駐車場の入り口、出口、そのテナントの駐車スペース付近の様子を見るべく、録画を前日に巻き戻した チェック! チェック! チェック! チェック! チェック! ・ ・ ・ ・ ・「いた!!」 夜00:23 駐車場の出口から、トトト…

「ネコも必死なの・・・」その1

寒い寒い真冬 朝方は氷点下が続くある日のこと 警備室にとあるテナントの男性がやってきた (この人は社用車の運転手の人) 「昨日車洗ったばっかりなんだよねー・・・」 なにかため息交じりで、でもなんだかムッとしている様子 「はぁ・・・?」(なんのこ…

「素早い杖さばき」その2

ジュースの自動販売機の前 はいつくばって、自動販売機の下を持っていた杖で一生懸命まさぐっているじーさんがいた 「カンカンザシュザシュカンカンカンザシュ・・・・」 もちろん他人の目など気にしちゃいない そうなんです 販売機の下に落ちているかもしれ…

「素早い杖さばき 」その1

たまにやってくるじーさんとの初対面でのお話 またまた立硝中 よく、お年寄りとか、足に怪我をしている方は、杖をついて歩いています 今どきの杖は、ゴム付で音で(あぁ、杖をついた人が来たな)って聞き分けることができます 音的には、「トン・・・トン・…

「茂みの中の男」その2

酔っ払いのようでもない 精神がいかれているようでもない・・・ 何の目的が? 「あのー、どうかしました?」 わたしが尋ねると、そのおかしな男は、どこかあっちの方向を見つめながら 片手でシッシッっと、野良犬でも追い払うようなジェスチャーをする そん…

「茂みの中の男」その1

ある日の夕方のことである 私がロビーで立硝していると、 「すいません」 と若い女性に声をかけられた このビルのテナントの女性だ 「はい、どうしました?」 と答えると 「向こうの茂みに変な男がいるんです。見に行ってもらえますか?」 と言われたので、…

「裸のオヤジにひざまくら」その5

オヤジと私の体勢は、まさにラブラブ新婚夫婦のヒザ枕状態ではないか!! そんな状態のわたしを横目に、A氏はニヤッっと不敵な笑みを浮かべて 「じゃっ、よろしくっ!」 とその場を立ち去っていった 「じゃっ!じゃねーよ!!おいっ!!」 私がひざをはずす…

「裸のオヤジにひざまくら」その4

オヤジは「んだらめら○*#$ЩЭ・・・ムニャムニャ・・・」 眠りはじまったではありませんか!? こりゃ、ラッキー!! 「今のうちに警察呼んでくるよ」 とA氏は警備室へ とりあえず、ひと安心かとは思ったが、ここはまだ出入り口付近 (あー、もう少し目立…

「裸のオヤジにひざまくら」その3

「ネックハンギングツリー!!」 (ネックハンギングツリーとは?:プロレスの大技で、相手の首を両手でつかんで、上に持ち上げる) ちなみに、やられているのは、警備員T氏の方である(悲) まあ、この警備員T氏 年齢は60歳間近で、身長150センチほどの痩…

「裸のオヤジにひざまくら」その2

先ほどの様子からは、とても考えられないような変身をとげた土建屋オヤジがそこにいた 上半身の服を脱ぎ捨て、サンダルはあらぬ方向へと飛んでいる 財布とタバコ、ライターも、あっちこっちへと散らばっている 「オラっー!ふざけんなー!」 と、フラフラし…

「裸のオヤジにひざまくら」その1

あなたは、見知らぬ酔っ払いのお相手をしたことがあるだろうか? わたしの印象に残っている酔っ払いがいる 季節は初夏 セミが土の中からもぞもぞと顔を出して、「おはようさん」と言いはじめる頃のおはなし 夜の08:00ころであったろうか わたしが1Fのロビー…

はじめに・・・

こんなはずでは・・・ 大学時代からアルバイトをしていた小さな工務店にそのままなんとなく就職をしてしまったわたし。 当時は就職の募集も引く手あまただったが、アルバイトばかりに精を出していた私の卒業単位は 「卒業できるのか?できないのか?」 とい…