「夜間対応(ヤンキー編)」その2
「はい、どうしました?」
と返事をすると、
「入れろー!コラー!!」
と酔っ払ったような若者の声
「あのー、どちらのテナントの方ですか?」
「テナントじゃねーよー!!」
「どういったご用件でしょう?」
「どういったご用件じゃねーよ!車出すから入れろー!!」
「目の前の看板に書いてある通り、この時間は誰も入れませんよ」
入り口の看板には、営業時間と時間外の出入りはできない旨を記してある
「そんなの関係ねーんだよ!入れろ!コラー!!」
後ろのほうで大勢が騒いでいる様子がうかがえる
確かに残留車があった
見慣れないワゴン車が1台
声の様子からすると、5,6人はいるようだ
「ドン!バン!ガシャン!!」
音の様子ではシャッターやら周りを蹴飛ばしているようだ
しかし、シャッターを下ろしているので、モニターにはシャッターしか写っていない
状況は音でしか判断できない(うーん・・・)
何を言っても、まともに話の通用する相手ではないようだ
まぁ、車を出すだけなら入れても何も問題はないのだが、館内で別な行動をとられたら?(だって酔っ払いなんだもん)
いろんな想像力が働く・・・
いい加減面倒なので、
「入れないの!無理!!」
そういってインターホンの受話器を置いた
すかさず、「ピンポーンピンポーンピンポーン・・・・・・」
なんともうるさい連ちゃんの呼び出し音
今度は別の警備員が出た・・・
おぉー、どんどんヒートアップしてきたぞ!!熱くなってきた警備員!
10分位の押し問答
「もう切れば?」
と言って受話器を置かせた
さー、また連ちゃんピンポンか?
と思ったら
「ピンポーン」・・・
(あれ?一回押しだよ)
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