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軽微な日常

警備員の日常から、思うこと、気になったことなど、いろいろ綴っていきたいと思います。よろしくお願いします!

「警備員の独り言」その2(音)

日常生活で「音」を気にする場面ってどんな時でしょうか? 例えば電話とか、チャイム、救急車のサイレン、隣人の音などでしょうか? 他人の家や旅行に行くと、聞きなれない音は気になります 自然豊かな場所でも、虫の声、川の水音、木々の葉音、鳥の声など・…

「警備員の独り言」その1

立硝(その場監視で立つこと)って、人間鑑賞にはもってこいの仕事です ただ(無料)でいろんな人間を観察できます 普段着で同じ場所に立ってジーっと人間観察してたらあやしい人でしょ? でも警備員のかっこうしてたら、怪しくないんです 仕事だからね! ホ…

郵便受けにて

まぁ、どこのビルでもそうだと思いますが、郵便受けには 「チラシ等の投函はお断りします」 と明記されていると思います 断りなく投函している人を見つけた場合はすぐにお断りするのですが、うちのビルは、郵便受けがちょっと死角にあるので、見つけたときは…

「夜間対応(ヤンキー編)」その3

10秒ほどおいてまた 「ピンポーン」 (あれ?どうしたのかな?人が変わったか?) 「はい」 と出ると 「あのー・・・申し訳ありませんが、車出せませんか?」 というちょっと年配者の男性の声 「どちら様ですか?」 そう尋ねると 「私、呼ばれてきた代行の者…

「夜間対応(ヤンキー編)」その2

「はい、どうしました?」 と返事をすると、 「入れろー!コラー!!」 と酔っ払ったような若者の声 「あのー、どちらのテナントの方ですか?」 「テナントじゃねーよー!!」 「どういったご用件でしょう?」 「どういったご用件じゃねーよ!車出すから入れ…

「夜間対応(ヤンキー編)」その1

当ビルには、来客、荷物搬出入用の駐車場が地下1階にある しかし、繁華街にあるビルのため、当ビルに関係のない車もよく駐車する こちらとしては、いちいち入庫する車に 「どちらにいらっしゃった方ですか?」 なんて聞けない だって、契約車も200台以上はあ…

「僕は病気なんです」その3

しかし、呼び止めた以上は後には引けない 「はい、なんでしょうか?」 と、生真面目そうに答える若者の方はいたって平静だ 怒鳴った私の方がおかしいやつみたいやん(悲) 私は絡まった思考をほどくのに10秒ほどかかったろうか・・・ 「あー・・・えー・・・…

「僕は病気なんです」その2

トイレに着くと、出てきたのは中年のサラリーマンだ 私の姿を見るなり、ビックリした顔で手を顔の前で大きく左右に振った(「今のは、わたしじゃありませんよ!」のシグナルサイン) 私は(分かってます。大丈夫です。)とばかりに大きくうなずく (お互い話…

「僕は病気なんです」その1

私、怒ったり、怒鳴ったりするのがキライなんです だって、嫌な気分がずーっと残ってしまうから・・・ それでも、思わずつい、カーっとなって怒鳴っちゃうことが年に1,2回あっちゃたりします そんな、怒鳴っちゃったときのおはなしです 私がいつものように、…

「強力!ネコおばちゃん!!」その2

「ビルの水を勝手に持っていかないでください!!」 そう言うと、おばちゃん逆ギレ!! 「私はね!ネコに水をやってるのよ!ネコに水やっちゃ悪いっていうの?!あんなに可愛いネコなのに、水もやらなきゃカワイソウじゃないの!!私は毎朝ご飯もやってるの…

「強力!ネコおばちゃん!!」その1

他の施設警備に従事している人なら分かると思います 各管理している建物の「警備員だけ」の間で有名になる人物がいます なぜ有名になるのか? それは用事もないのに毎日のように出勤?してくるからなのです 立硝中、モニターで、毎度毎度同じ顔の人間が登場…

「携帯おばちゃん」その3

それで、とりあえずこの場は 「明日の昼頃までに連絡ください」 ということで収めた もちろんトイレは使用禁止のまま (相手は携帯がないから、こちらから連絡とれないの・・・) 翌日、私は明け番で09:00までの勤務 おばちゃんから連絡はこなかったので、警…

「携帯おばちゃん」その2

この一言を言ってしまったのです・・・ 「配管屋呼んだら、有料になるかもしれませんが、ご了承下さい」m(_ _)m(ペコリ) と、このセリフを言ったら、 「えー!!なんですってー!?」 先ほどまで、申し訳なさそうにしていたおばちゃんの顔が豹変しちゃった…

「携帯おばちゃん」その1

ある夜 21:00頃のお話 私が受付に座っていたいたとき 「あのー、すいません」 と、一人のおばちゃんが、申し訳なさそうにやってきた 「どうしました?」 「トイレに携帯落としてしまって、そのまま流れていってしまったんですけど、ど うしたらいいでしょう…

「本当に財産くれるの?」その4

ようやくトイレから出てきたお婆さん 再びお話が始まる・・・ ウソかホントか分からないけど、どうやらこのお婆さん、この近くの土地をかなり持っているらしい 登記名義はすべて自分だと言っている その財産の相続権は、自分には子供がいなくて、弟にあると…

「本当に財産くれるの?」その3

それから、しばらくお婆さんと警察が話し合い、どんな結論に至ったかは分からないが、 「じゃあ、我々は帰りますので」 と言われ、警察は立ち去った 「お疲れ様でしたー。ありがとうございました」 うーん・・・でも、お婆さんはまだいる・・・ お婆さんは、…

「本当に財産くれるの?」その2

正月飾りもみかんもばらばらになってしまった (うーん・・・ これは、器物破損の立派な犯罪だよね・・・ やっぱり警察呼ぶしかないか・・・) [ここで、「警備員なら、婆ちゃん連れて警察に連れて行けばいいじゃない?」 と思われた方] 『警備業法 第8条 (…

「本当に財産くれるの?」その1

3年ほど前の1月初め まだ正月気分が抜けないころ 寒くて、ビル風がビュービュー吹き荒れていた日のこと 1Fの不動産の事務所の女性が、警備室へやってきた 「スミマセンが、どうしても正面玄関から座って動かないお婆さんがい るのでなんとかしてください」 と、困…

「ネコも必死なの・・・」その4

とりあえず、捕まえるのではなく、外に追い出せばいいから と2人駆けつける 追う警備員 逃げるネコ(あぁ・・・3匹バラバラだよ・・・) 追う「バタバタ・・・」 逃げる「トトト・・・」 追う「ドタドタ・・・」 逃げる「ポテポテ・・・」 転ぶ「ゴロゴロべ…

「ネコも必死なの・・・」その3

ネコたちには大変申し訳ないが、クレームがでた以上は、駐車場に入れるわけにはいかない その後の確認で、他3台の車のボンネットにもネコの足跡があったからだ 足跡だけならまだしも、爪を研いだ跡なんかついたときには、こちらの管理責任も問われかねない …

「ネコも必死なの・・・」その2

まずは、監視カメラチェック!! 駐車場の入り口、出口、そのテナントの駐車スペース付近の様子を見るべく、録画を前日に巻き戻した チェック! チェック! チェック! チェック! チェック! ・ ・ ・ ・ ・「いた!!」 夜00:23 駐車場の出口から、トトト…

「ネコも必死なの・・・」その1

寒い寒い真冬 朝方は氷点下が続くある日のこと 警備室にとあるテナントの男性がやってきた (この人は社用車の運転手の人) 「昨日車洗ったばっかりなんだよねー・・・」 なにかため息交じりで、でもなんだかムッとしている様子 「はぁ・・・?」(なんのこ…

「素早い杖さばき」その2

ジュースの自動販売機の前 はいつくばって、自動販売機の下を持っていた杖で一生懸命まさぐっているじーさんがいた 「カンカンザシュザシュカンカンカンザシュ・・・・」 もちろん他人の目など気にしちゃいない そうなんです 販売機の下に落ちているかもしれ…

「素早い杖さばき 」その1

たまにやってくるじーさんとの初対面でのお話 またまた立硝中 よく、お年寄りとか、足に怪我をしている方は、杖をついて歩いています 今どきの杖は、ゴム付で音で(あぁ、杖をついた人が来たな)って聞き分けることができます 音的には、「トン・・・トン・…

「茂みの中の男」その2

酔っ払いのようでもない 精神がいかれているようでもない・・・ 何の目的が? 「あのー、どうかしました?」 わたしが尋ねると、そのおかしな男は、どこかあっちの方向を見つめながら 片手でシッシッっと、野良犬でも追い払うようなジェスチャーをする そん…

「茂みの中の男」その1

ある日の夕方のことである 私がロビーで立硝していると、 「すいません」 と若い女性に声をかけられた このビルのテナントの女性だ 「はい、どうしました?」 と答えると 「向こうの茂みに変な男がいるんです。見に行ってもらえますか?」 と言われたので、…

「裸のオヤジにひざまくら」その5

オヤジと私の体勢は、まさにラブラブ新婚夫婦のヒザ枕状態ではないか!! そんな状態のわたしを横目に、A氏はニヤッっと不敵な笑みを浮かべて 「じゃっ、よろしくっ!」 とその場を立ち去っていった 「じゃっ!じゃねーよ!!おいっ!!」 私がひざをはずす…

「裸のオヤジにひざまくら」その4

オヤジは「んだらめら○*#$ЩЭ・・・ムニャムニャ・・・」 眠りはじまったではありませんか!? こりゃ、ラッキー!! 「今のうちに警察呼んでくるよ」 とA氏は警備室へ とりあえず、ひと安心かとは思ったが、ここはまだ出入り口付近 (あー、もう少し目立…

「裸のオヤジにひざまくら」その3

「ネックハンギングツリー!!」 (ネックハンギングツリーとは?:プロレスの大技で、相手の首を両手でつかんで、上に持ち上げる) ちなみに、やられているのは、警備員T氏の方である(悲) まあ、この警備員T氏 年齢は60歳間近で、身長150センチほどの痩…

「裸のオヤジにひざまくら」その2

先ほどの様子からは、とても考えられないような変身をとげた土建屋オヤジがそこにいた 上半身の服を脱ぎ捨て、サンダルはあらぬ方向へと飛んでいる 財布とタバコ、ライターも、あっちこっちへと散らばっている 「オラっー!ふざけんなー!」 と、フラフラし…